就活生必見!将来をみつける業界研究【前編】
「どんな業界があるの?」「行きたい業界がわからない」
と思っている方いらっしゃいませんか?
今回はそんな方にぜひ行ってもらいたい業界研究についてご紹介します!
前編と後編に分け、前半に業界分析についてとどのような業界があるか、後編に業界分析の方法について例をふまえながら紹介していきます。
業界研究とは
まず、業界研究について説明します。
業界研究とは簡単に言うと、業界の特徴や種類について情報を集め、分析をすることです。
その中で自分の生きたい業界を発見していきます。
就職活動で選択肢を広げ、将来の就職先を見つけるための重要なものです。
業界研究を行わずに就職活動を行うと、自身の将来の希望に沿った働き方が実現できず後悔してしまうこともあります。
業界研究を行う必要がある理由
業界研究は志望企業の方向性を探る第一歩です。
業界研究を行うことで志望業界を絞ることができ、より深くその業界について知ることができます。
また、業界や企業について知っているつもりでも、調べてみたら想像と違うことが多々あります。
業界研究を行うことで、その業界で実現できることが分かります。
その業界が必要としている人材や働き方などが自身の望むものと合致するか考えながら行うことでより踏み込んだ志望理由を作成することができます。
加えて、多くの情報を収集し、入社後のギャップを防ぐこともできます。
業界分類
まず、業界研究を始める前に、どのような業界があるのか紹介していきます。
今回は、7つの業界に分類してそれぞれの業界ごとに何を行うのか、どのような人が向いているのか、キャリパスについて各業界ごとに紹介します。
〈業界分類〉
- メーカー
- 商社
- 小売
- 金融
- サービス
- マスコミ
- ソフトウェア・通信
この7つの中から気になる業界を見つけていきます。
1.メーカー
自動車や衣服、食品など製造するモノにより様々な業種に分けられます。
生活している中で非常に身近なものから生活の基盤を支える素材まであります。
新商品開発などが頻繁に行われるため何か新しいものを創造したいといった開発力が活かせます。
また、技術や専門知識を活かすこともできます。
(例 医薬・化粧品、飲料、加工品、半導体、住宅、衣料品、重金属)
〈キャリアパス〉
新入社員(営業担当)
メーカーの営業職は、まずは新入社員として配属され、営業担当としてスタートします。
この段階では、製品や市場に関する知識を身につけながら、顧客対応のスキルを磨いていきます。
↓
中堅営業(シニア営業・リーダー職)
営業担当としての経験を積み、成果を上げると、シニア営業や営業リーダーとして昇進します。
ここでは、単に製品を売るだけでなく、より戦略的な営業活動が求められます。
↓
マネジメント職(営業マネージャー・部長職)
シニア営業としての経験を積んだ後、営業マネージャーや部長職に昇進することがあります。マネジメント職では、個々の営業活動だけでなく、チーム全体のパフォーマンス向上や戦略策定が主要な業務になります。
↓
本部職・専門職(営業企画・マーケティング・事業開発)
営業マネージャーや部長としての経験を活かし、本部の営業企画やマーケティング部門、事業開発部門に異動するケースもあります。
ここでは、より大局的な視点から会社全体の営業戦略を支える役割が求められます。
↓
経営層(役員・取締役)
最終的には、営業部門のトップや役員クラスに昇進することも可能です。
経営層に進むと、会社全体の経営戦略に関わり、長期的な事業成長を支える役割を果たします。
2.商社
国内外から仕入れたモノを消費者や企業に届ける仲介的な役割を行っています。
様々な商品を扱う総合商社と特定の商品を扱う専門商社があります。
グローバルなビジネスであるため、外国語を用いて仕事をする機会が多く、海外の方との交流も盛んなため、海外での仕事や自身の外国語の技術を活かして仕事がしたい人におすすめです。
(例 総合商社:食品から航空機までありとあらゆるもの
専門商社:建設用材、衣料品、船舶など特定のもの
〈キャリアパス〉
若手
営業職や事務職としての基礎固め
商社では、最初は主に営業職やマーケティングなどの業務に従事することが多いです。
具体的には、仕入れ先や販売先との交渉、契約、物流の手配、貿易実務などを担当します。
この時期に、業界知識や取引スキル、顧客との信頼関係の築き方など、商社でのビジネスの基礎を学びます。
中堅社員
マネージャーやプロジェクトリーダーとしての経験
経験を積んで中堅社員になると、単なる取引担当者ではなく、プロジェクトを任されたり、部門やチームのマネジメントを行うことが増えます。
また、海外支店への駐在など、グローバルな舞台での活躍が求められることもあります。
特定の分野での専門性を深め、プロジェクト単位で利益を生み出す役割を担います。
ベテラン社員
経営層へのステップアップ、専門性を持つエキスパートとして活躍
ベテランになると、事業全体を俯瞰して戦略を立てたり、複数の事業を統括する立場になることもあります。
また、特定分野の専門家として業界全体に貢献するポジションに就く場合もあります。
商社の役員や経営層に進むキャリアパスを目指す人も多いです。
3.小売
商品を効率的に仕入れて消費者に販売しています。
顧客に合わせた商品の販売方法や企画などを考え、常に顧客のニーズに応えていく必要があります。
直に顧客と接することが多いため、対人能力に高さや他者に対して貢献することでやりがいを感じる人におすすめです。
(例 百貨店、コンビニエンスストア、スーパーストア)
〈キャリアパス〉
店舗スタッフ・販売員
小売業では、ほとんどの社員がまず店舗の現場からキャリアをスタートさせます。
販売員として接客やレジ対応、商品陳列、在庫管理などの業務を担当します。
この段階では、顧客対応や商品知識を身につけ、店舗運営の基礎を学びます。
サブマネージャー・アシスタントマネージャー
現場での経験を積むと、店舗内でのリーダーやサブマネージャーに昇進することがあります。この段階では、シフト管理や売上の分析、スタッフの指導など、店舗運営に深く関与します。販売だけでなく、リーダーシップや店舗の効率的な運営を担うことが期待されます。
店長・店舗マネージャー
小売業の店舗マネージャー(店長)は、キャリアの中でも大きなステップです。店長は、店舗全体の運営を任され、売上目標の達成、顧客満足の向上、スタッフの管理など、幅広い責任を負います。自分の店舗の経営者としての視点が求められます。
スーパーバイザー(SV)・エリアマネージャー
店長経験を経て、複数店舗を管理するスーパーバイザー(SV)やエリアマネージャーのポジションに昇進することがあります。このポジションでは、各店舗の売上や運営状況を監督し、店長を指導する役割を担います。エリア内の店舗の成長をサポートし、効率的な運営を実現するためのアドバイスや調整を行います。
本部の専門職(バイヤー、MD、店舗開発など)
小売業で一定の現場経験を積むと、本部の専門職にキャリアを進めることもあります。本部の職種としては、商品の仕入れを担当するバイヤー、商品企画やマーケティングを行うMD(マーチャンダイザー)、新店舗開発や物流の最適化を図る部門など、様々な役割があります。
4.金融
銀行や証券、生命保険など企業や個人の資産を仕事として扱い、運用します。
お金を社会に流通させて社会経済の活性化を促します。
顧客の資産を扱うため、責任感や集中力がある人におすすめです。
(例 銀行、保険、証券)
〈キャリアパス〉
営業職(窓口業務、営業担当)
新入社員は窓口での接客業務や、個人顧客に対する営業を担当します。
預金やローンの提案、各種金融商品の販売が主な業務です。
↓
支店長・エリアマネージャー
リテール営業で成果を上げると、支店長やエリアマネージャーとして複数の支店を管理し、売上目標の達成に責任を持つようになります。 ↓
本部(企画、管理部門)
支店での経験を活かして、商品企画、マーケティング、顧客データ分析などの本部業務に進むこともあります。
5.サービス
電気、水道など生活に欠かせないインフラサービスや旅行など消費者の暮らしをより豊かにするためのものです。
企業に対してもコンサルティングなどで経営のサポートを行ったりしています。
大規模なプロジェクトが多く、社会的に貢献できる仕事がしたい人におすすめです。
(例 不動産、人材派遣、ホテル・旅館、医療・介護サービス)
〈キャリアパス〉
サービス業界は多岐にわたるため、一般的なキャリアパスの例を提示します。
エントリーレベル(スタッフ・オペレーター職)
サービス業界のキャリアは、多くの場合、現場での接客や運営サポートなど、直接お客様に関わるポジションからスタートします。
↓
中堅レベル(シニアスタッフ・リーダー職)
現場での経験を積むと、責任範囲が広がり、より大きな役割を担うことになります。
ここでの主な業務は、現場管理や新人スタッフの指導などです。
↓
マネジメント職(店長・支配人・エリアマネージャー)
リーダー職で成果を上げると、さらに大きな責任を持つマネジメント職に昇進します。
ここでは、店舗や施設全体の運営管理、収益管理、人材育成などが主な業務です。
↓
本社職(企画・営業・マーケティング・人事)
現場の管理業務で経験を積んだ後、より戦略的な役割を担う本社の職種にキャリアチェンジすることも可能です。
ここでは、現場で得た知識を活かし、事業全体の成長に寄与します。
↓
経営層(部長・役員・経営者)
サービス業界での経験を積んだ後、経営層に昇進する道もあります。
ここでは、企業全体の経営戦略を策定し、事業の成長を促進します。
6.マスコミ
電波や印刷物といった伝達手段で一般大衆に素早く情報提供を行っています。
インターネットが普及し、多様化したコミュニケーションツールに対応した新しいコンテンツをつくるなど時代のニーズに合わせた素早い変化が求められます。
影響力も大きいため、社会に影響を与える仕事がしたい、柔軟に物事に対応していける人におすすめです。
(例 電話、テレビ・ラジオ放送、雑誌、新聞、テレビCM)
〈キャリアパス〉
アシスタント・新人記者・制作スタッフ
マスコミ業界では、最初に現場の基本的なスキルを身に付けることからキャリアがスタートします。
情報収集・取材のスキル、記事執筆・編集の技術、メディアの基礎知識などについて学びます。
↓
中堅レベル(記者・ディレクター・編集者)
中堅レベルのポジションとして、より大きな責任を持ち、独立して業務を遂行できるようになります。
専門分野での知識の深化と同時に独自の視点での取材・報道をすること、情報発信の責任についてが仕事をする上で求められます。
↓
マネジメント職(プロデューサー・デスク・編集長)
中堅レベルでの業務経験を経て、組織やチーム全体を統括する役割に進むことが一般的です。ここでは、企画・制作全体の管理や事業戦略に関わる責任が増します。
↓
本社職(経営企画・広報・マーケティング)
現場の経験を活かして、本社部門での業務にキャリアチェンジすることも可能です。
ここでは、事業全体の戦略策定やマーケティング、広報活動に従事します。
↓
経営層(部長・役員・経営者)
マスコミ業界で経験を積んだ後、最終的には経営層に進む道もあります。
企業全体の経営戦略を担い、業界全体の動向やデジタル化の波に対応した経営判断が求められます。
7.ソフトウェア・通信
コンピューターに機能を持たせたり、システム開発を行います。
ITが活躍している現代社会において不可欠な存在であり、今後さらに発展が見込まれます。
難しい技術や仕組みを理解することが得意な人、倫理的思考ができる人におすすめです。
(例 システム、アプリケーション開発、ゲーム開発)
〈キャリアパス〉
若手(ジュニアエンジニア、サポートエンジニア)
ソフトウェアエンジニア(開発エンジニア)
プログラミングやシステム開発の基礎を学び、アプリケーションやシステムの一部を担当します。
コードの品質管理やテストなど、サポート的な業務をこなしながらスキルを磨きます。
サポートエンジニア
顧客や社内の技術的な問題に対応する役割。
ネットワーク障害の対応やソフトウェアのトラブルシューティングなどを行います。
↓
中堅(シニアエンジニア、プロジェクトリーダー)
シニアソフトウェアエンジニア
より複雑なシステムやアプリケーションの開発をリードし、チームメンバーを指導します。
アーキテクチャ設計や、複雑な技術的課題の解決を担当するようになります。
プロジェクトリーダー(開発リーダー)
開発チームを率いてプロジェクト全体の進行管理を行います。
納期、予算、リソースの管理を行い、プロジェクトを成功に導きます。
↓
ベテラン(アーキテクト、テックリード)
- ソリューションアーキテクト: 顧客のニーズに基づいてシステム全体の設計を担当します。複数の技術を組み合わせて、最適なソリューションを提供する役割です。クラウド、データベース、ネットワーク技術の知識が求められます。
- テックリード: チーム全体の技術的な指導者として、技術戦略やコードの品質管理を行います。技術革新の推進役として、新しい技術を取り入れたり、チームに最適な技術スタックを選定したりします。
以上の7つに業界が大まかに分けることができます。
後編ではこの7つの業界をもとに業界研究を行っていきます。
例を出しながらどのように業界研究を行っていくか説明しているため、後編の記事を読むことで将来の方向性が決まると思います!
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