就活生必見!将来をみつける業界研究【後編】

業界研究方法

前編では業界研究についての説明、業界の分類をお伝えしました。

では業界研究を始めていきましょう!

業界研究の方法としては、

 

①気になる業界を見つける

自分の興味や強みをもとに、どの業界に興味があるのかを自己分析の結果から探り出します。自己分析をまだ行っていない場合は、先に自己分析を行ってから業界研究に進むのがおすすめです。

②業界についての情報を収集する

気になる業界が見つかったら、その業界の規模、トップ企業、業務内容、市場の動向、将来の課題などの情報を集めて分析します。

③特に興味のある業界を絞り込む

収集した情報をもとに、自分のキャリアに最も合致する業界を2つ程度に絞り込み、深く掘り下げていきます。

 

です!

順を追って詳細に説明していきます。

 

 

 

①気になる業界をみつける

まず、上記の7つの中から自身の気になる業界を見つけていきます。

業界研究を行うには、最初に自己分析である程度将来どういったことをしたいか決めておく必要があります。

なぜならば、自己分析を通じて自分の強み、弱み、将来像を理解することで自分に適している業界を見極めることができ、業界選びのミスマッチを防ぐことができるからです。

自己分析がまだ済んでいない方は、自己分析の方法について説明した記事(SoraMedia)を参考に自己分析を行ってから業界研究を行うことをおすすめします。

それでは始めていきましょう!

気になる業界を見つけるときは、興味のある企業が属する業界から始めてみることをお勧めします。

  • 誰を相手に仕事をしたいのか(企業に対してか、一般消費者に対してか)
  • 何を仕事としたいのか(扱うモノ)
  • どのように提供したいのか(直接販売したい、商品の流通を支えたい)

を基に考えると良いと思います。

 

今回は前回の自己分析に引き続き、Aさんを例にして業界分析をしていきます。

 

 

〈Aさんの場合〉

さらに経験について深く考えていきます。

Aさんは前回の自己分析で地域の課題解決プロジェクトに参加した経験から「チームで行う仕事」「新しいものを作り出す仕事」がしたいと考えました。

(プロジェクトでの経験)

プロジェクトは、地方都市のシャッター商店街を再生し、活気を取り戻すためのアイデアを考えるというものでした。

チームで議論し、イベントを企画したり地域の将来について考えていく中で「人々が集まり、交流する場を作ることで地域が変わる」という実感を得ました。

チームで考えたアイデアは、単なる一つのイベントにとどまらず、地域全体の活気を取り戻すための大きな一歩となりました。商店街には新しい店舗が次々とオープンし、地元の人々の商店街での交流が増え始めました。

その過程を見ながら、地域の問題を解決するだけでなく、街そのものを「創り直す」ことの楽しさを強く感じるようになりました。

この経験から、新しいものを作り出し、街の未来をデザインする仕事がしたいと感じました。

 

 

ここから先ほど述べた3点を考えていきます。

誰を相手にしたいのか→特定の希望なし

何を仕事としたいのか→まちづくりに関わる仕事がしたい、生活に密接にかかわる仕事かつ広範囲に影響を与える仕事がしたい

どのように提供したいのか→新しいものを作り出し提供したい

 

ある程度ぼんやりと決定したらどの業界であれば実現できそうか7つの中から選んでみてください。

また、自己分析などをもとに7つの業界の中でもどのようなモノを扱いたいか考えてみてください。

その際、その業界にどのようなモノをあつかう仕事があるかインターネットなどで検索しながら行ってください。

関心がある業界以外にも調べてみたら興味をもつようになることもあるため、余裕があれば自分の関心がある業界以外も合わせてすべての業界についてぜひ調べてみてください!

 

 

〈Aさんの場合〉

希望があった何を仕事としたいのか、どのように提供したいのかという点を7つの業界と照らし合わせ、合致している業界を選んでいきます。

まちづくりや生活に密接にかかわり、広範囲での影響を及ぼす仕事という点で消費者の暮らしを豊かにし、社会に貢献できるサービ業界が考えられます。

とくにまちづくりに関わるという点でサービス業界にどのような仕事があるか調べてみたところ、デベロッパー、不動産、都市計画コンサルタントなどがインターネットで検索して出てきました。

また、新しいものを作り出すという点で頻繁に新しいものを創り出すメーカー業界が考えられます。

とくにまちづくりに関わりたいという点から建築や住宅メーカーへと絞ることができます。

ここで、サービス業界のデベロッパー、不動産、都市計画コンサルタントとメーカーの建築、住宅メーカーが収集すべき業界であると考えられます。

 

 

 

②業界についての情報を収集

気になる業界がでてきたら、その業界について情報を収集していきます。

しかしどんな情報を収集すればよいか悩む方もいらっしゃると思います。

その場合、今から紹介する5つの情報を集めてみてください。

 

〈収集する情報〉

①業界の規模(市場規模)

②業界の売り上げトップ企業(売上、なぜトップ企業なのか)

③業界の業務内容、誰を顧客とするか

④現在の市場の動向

⑤将来にわたっての課題・問題点

 

上記5つの項目に分けて情報を調べてみてください!

上記5つを調べる理由としては、

①で業界の将来的にどれほど成長が見込めるか、安定したキャリアを築くための判断材料

②で自分が応募する企業の参考、どのようなスキルや経験が求められるのか理解

③で自分がどのような環境で働くことになるのか理解する

④で現在の業界の立ち位置、今後に対する考えを深める

⑤で業界の将来性を予測し、自分がどのような役割を果たせるのか、将来のキャリアパスを考える

ためです。

 

企業研究ではなく業界研究なので、福利厚生や有給取得率など詳細なことまでは調べなくて大丈夫です。

また、③の業務内容などは、トップ企業を調べたうえでその企業の業務内容などから情報を収集するとトップ企業はその業界の業務内容を大体網羅しているため取得しやすいです。

 

〈情報収集の仕方〉

情報を収取する際は、どこから収集してくるかも重要なポイントです。

では、これらの情報を収集するためにはどのような場所から収集すればよいのでしょうか。

情報を収集する際に最もおすすめなのは、**「業界地図」**です。

業界地図には業界ごとに、業界規模・トレンド情報・主要企業の業績などが記載されており、上記の収集する情報やそれ以外の情報も詳細に掲載されています。

また、業界地図だけでなく、他の業界専門誌やリクナビ、マイナビといった就職情報サイトもおすすめです。

実際に話を聞くことでしか得られない情報もあるため、企業説明会やOB・OG訪問も活用してみましょう。

 

 

〈Aさんの場合〉

実際に業界についての情報を収集してみます。

情報の収集をインターネットから行いました。インターネット検索とトップ企業の情報は企業HPやリクナビなどの就職情報サイトから収集しました。

情報はできるだけ最新のものを集め、公式HPや大手就職情報サイトを利用するなど正確な情報を選択してください。

今回は5.サービス業界の不動産について情報を収集します。

 

①業界の規模

  • 他の市場と比べても大きな規模をもつ
  • 特に不動産仲介業は市場全体の12.5%を占めている

②業界のトップ企業

  • 三井不動産(売上高が2兆を超え、業界で唯一売り上げが2兆円を超える企業である。海外事業の拡大が売り上げを伸ばしている理由)

③業界の業務内容、顧客

  • 業務内容は、賃貸、分譲、管理

④現在の市場の動向

  • 顧客は、一般消費者、投資家、法人顧客など多様
  • 地価が全国的に高騰し、あわせて建設費も上昇していることから不動産価格が上昇している
  • 観光業の開発に伴いホテル開発も進行

⑤将来にわたっての展望や課題・問題点

  • 国内の市場縮小が予想される。そのため、海外での都市開発といった国際的な事業を展開していく必要がある
  • 空き家が多く、活用策を考えていく必要がある

 

 

 

③特に興味のある業界をみつける

②業界についての情報を収集が興味のある業界、またはすべての業界で行った後はその中から特に興味のある業界をみつけてみてください。

業界研究を行っていく中で「自分にはこの業界しかない」と思い、一つに絞ると企業から内定がなかなかもらえない場合もあります。

また業界を広げすぎたままでも一つの業界に対しての知識が浅くなり、これからの職業、企業研究が浅いものとなってしまう可能性があります。

そのため、二つくらい特に興味のある業界をみつけておくと良いと思います。

 

 

〈業界を広げたまま就活を行うと、、〉

興味のある業界が多く、メーカー、IT、マスコミ、商社など幅広くエントリーしました。

しかし、それぞれの業界に合わせた企業研究や面接対策を行う時間が足りず、どの企業にも中途半端な準備しかできませんでした。

選考が進むにつれて、同時に多くの面接や筆記試験が重なり、十分な準備ができないまま面接に挑むことが多くなりました。

そのため、面接では具体的なエピソードや志望理由があいまいになり、企業に対する熱意が伝わらずに不合格が続きました。

結局、志望度の低い企業から内定をもらったものの、あまり満足のいかない結果となりました。

業界を絞り切れないまま就活を進めると、応募企業ごとの準備不足や面接での説得力不足に繋がりやすく、選考で不利になる可能性が高いです。

また、入社後にミスマッチを感じて早期退職に至るケースもあります。

自己分析で自分の興味や強みを深掘りし、業界研究である程度絞ることで就活に対してしっかりと準備を進めることが重要です。

 

〈志望業界がなかなか決まらない場合〉

業界研究を重ねてみても志望業界が決まらないこともあります。

その場合、

  • 大学のキャリアセンターに相談
  • 業界を限定せず、職種研究から始める
  • 身近な人が働いている業界について調べてみる

などの手法を試してみてください。

 

 

最後に

業界研究は「自分に合わなそう、興味がない」など先入観やイメージだけにとらわれず、しっかりと情報を集めて分析することが大切です。

自分の進む方向性を決める重要な一歩となるため、自己分析と合わせて初期の段階でぜひ行っていただきたいです!

就職活動は1人では行うことが困難です。第三者の意見や視点をもらうことで自分では気づけないことが発見できます。

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ご覧いただきありがとうございました!

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